洋服用小ほうき 肩払い
白木屋傳兵衛の小箒肩払い。
この角度が使いやすさミソです。
服についたホコリや花粉を取るのにオススメです!
名前の通り、服のホコリ等を払うのにいい小ぼうきです。ホウキモロコシという植物でできている箒なので、静電気が起きずにホコリを払うことができ、花粉を払うのにもオススメです♪
服にツヤがでる!?
小ぼうきで服のホコリを払うと、「こんなにホコリが付いてたの!?」と驚くほどよく取れます。
それに、ホコリが取れるだけでなく、生地の目がそろうためか、服にツヤも出てきますよ。
デザイン性の高さ
実用的には申し分なし。それに加えて、このデザイン性の高さには驚かされます。
余計なものを排除した機能的でシンプルなかたち。シンプルだからこそ、ごまかせないデザイン性の高さとクオリティの高さが伺えます!
でも、持ち手の頭の部分には赤い帽子と紐がついていて、これがまた素敵なんです♪邪魔にならないちょっとした遊び心というか、職人の粋というか♪そんなところがたまらない「肩払い」です。
白木屋傳兵衛
江戸時代の終わり頃、天保元(1830)年に銀座で創業し、その後に銀座の隣の京橋に移り、今まで江戸ほうきを造り続けている白木屋傳兵衛さん。
国産のホウキモロコシというホウキグサを使って、練達の職人さんがさらにそれを選び分けて材料とし、編み上げてゆくのが、江戸箒と他の座敷箒との違いです。
また、実用的で簡素なフォルムが余計なものをそぎ落とし、より美しいフォルムに行きついたとも言えるでしょう。もちろんフォルムだけではありません。同じ草の量でも、編み方などで重さが全然違います。バランス良く、軽い箒を追求し進化したのが江戸ほうきなのです。特に編み込みの美しさは『粋』そのものです。
江戸ほうきの話
この箒に使っている国産のホウキモロコシとは、あちこちに自生するホウキグサとは違います。通称でホウキモロコシのことをホウキグサと呼ぶところもありますが、こんもりとしたホウキグサではなく、見た目は「モロコシ」と付いているだけあって、ちょっとトウモロコシに似ていて、ぱっと見た感じはトウモロコシ畑そっくりです。
4月に種をまくと、青い草からだんだん黄色くなって、最後には黒い実が稲みたいに垂れてきます。ただ、そこまで実が出てしまうと箒として使えないので、種まきから3ヵ月たった7月くらいに収穫してしまいます。ただ、現在国内でホウキモロコシを栽培する 専業農家はほとんどなく、国産品は大変貴重です。すごく出来のいい年もあれば、残念ながらほとんど使えない年もあります。収穫 した半分使えれば良い方だそうです。
収穫された穂は、天日で3〜4日乾燥させ、それから選別をします。この選別、穂選りが江戸箒を作る上で大変重要な作業で、熟練の職人が手で触って、コシがあって柔らかいものを選り分けていきます。こうして選ばれた材料を使うというのが、質の高い箒を作る上で大切なことです。
次に箒を編み上げていく前に、3時間くらい水につけ、湿潤な状態にします。(乾燥したままだと折れてしまいます。)編み上げは少しずつ草を束ねたものをつなげていきますが、結構力のいる作業です。女性の職人さんもいるのですが、力のいる作業を手慣れた様子で編み上げていく様子は、かなり格好いいです!
最後に左右と真ん中の3つの大きな束をまとめて締めるのを胴締めといい、 このあと、柄をカンカンカンと打ち込みます。付け根の部分を編み上げ、そして穂先を切って整えれば完成です。熟練した職人さんで、編み上げから完成まで1日3〜5本程だそうです。