ソープナッツ
天然の木の実(ムクロジ)でお洗濯
だからお肌にも、衣類にも環境にも
本当にやさしい自然界の洗剤 ソープナッツ
このソープナッツ(ランドリーナッツ)はネパール、インド、インドネシアに生息するムクロジ(英名:ソープナッツ)の木の実を乾燥させただけの、天然の洗剤です。このソープナッツに含まれる天然の洗浄成分サポニンが水の表面張力を崩して衣類の繊維に染み込み、汚れを浮かせて洗い流します。また合成洗剤のように衣類に化学的な残留物質が残りませんので、お肌にも安心!赤ちゃんやアトピーの方にも安心して使っていただけます。
使い方も、数粒のナッツを小袋に入れて、洗濯機に入れるだけ。洗濯が終わったら取り出し、小袋のまま干して、また数回使えます。柔軟剤も要らず、使い勝手もとてもいいソープナッツ。エコ先進国ではオーガニックショップなどで、よく見かけるメジャーな洗剤です。
天然の界面活性剤サポニンで安心なお洗濯
サポニンの語源は、ラテン語の「sapo(石けん)」。石けんは「水に馴染む性質」と「油に馴染む性質」の両方を持ち、この2面性の性質で泡が立ち「油を溶かして水で洗い流す」ことができます。これが汚れを落とすシステム「界面活性作用」です。サポニンもこの石けんと同じ性質を持つので汚れを落とすことができるのです。
ムクロジの木の実を天日干ししただけのものなので、刺激的な化学物質が含まれないので、敏感肌やアレルギーでお悩みの人にもオススメです。
ソープナッツの特徴
1. なんといっても全てが植物!
2. 敏感肌、アトピー、アレルギーの方でもOK。
3. 柔軟剤がいりません。
4. 草木染め、シルク、ウール、ドライマークの衣類もOK。
5. 抗菌力もあるので衛生的。
6. 使い終わったら土に還せば肥料になり、ゴミにならない地球に優しい。
※洗濯回数の目安:4〜5回(天然の実のため、個体差があります)
ソープナッツが入った小袋を水に濡らして揉んでみて、泡がでなくなったら、新しいナッツと入れ替えてください。
※使用量の目安:水30Lに15g、水60Lに25g
お洗濯の仕方(基本編)
洗濯物付属のソープナッツを入れ、ウォッシュバッグの口を紐でしっかり閉じ、洗濯機に、洗濯物と一緒に入れて、通常通り洗濯して下さい。 ナッツの主成分のサポニンが、汚れを落とし、すすぎ時には、生地を緩めて本来の柔らかさを引き出します。
※回転(水槽)式洗濯機でもHEドラム式洗濯機でも問題なくお使い頂けます。
お洗濯の仕方(つけ置き洗い、手洗いの場合)
ウォッシュバッグ(布バック)のまま、お湯又はお水のの入った容器に入れて、そのまま数分間浸け置きします。また、ボトルなどにエコナッツを水やお湯と一緒に入れてシェイクすると軽く泡立ちます。 この液を浸け置き液としてご使用いただくと速いです。液ごと、洗濯機に戻して洗濯して下さい。
※ 浸け置き時や洗濯機に入れる前に蓋の付いた容器に入れて、軽くシェイクして発砲させるとより効果的です!
※ 生地を選びませんので、デリケートな衣類(草木染め、シルク、ウール)も洗っていただけます。
ソープナッツって?
ソープナッツとは、日本語名「無患子(ムクロジ)」の木の実のこと。
比較的温暖な地域に生息する高さ15m程度の落葉高木で、温帯から亜熱帯かけて広く自生しています。日本では温暖な地域(関東以西から九州)に生息していて、神社仏閣のある場所に生育していることが多いようです。 また、「羽子板の羽」の黒くて丸い重りがこのムクロジの実の中の種子。また数珠玉としても利用されています。
このムクロジの木の実の果皮、果肉には、サポニンという天然の界面活性剤が多く含まれるため、古来から、この木の実を収穫できる国々では、石けんやシャンプー、洗剤として、幅広く利用されてきました。
その他にも、種子を止血、去痰、下熱、などとして使用したり、サポニンの成分が強心作用、利尿作用などに効果があるため、古くから生薬としても使われてきました。
実は日本でも奈良時代からムクロジの木の実は利用され、灰汁や米のとぎ汁など同様に、洗濯洗剤として利用されたり、殺菌効果が強いことから薬としても使用されてきました。
また、「延命皮」という漢方薬にもなるムクロジは、外敵に強く、痩せた手付かずの土壌でも、化学肥料、肥料、農薬を使うことなく、野生の大地で成長します。
昔から日本にもあったソープナッツ(ムクロジ)
ソープナッツ(学名 sapindus mukurossi)は日本に古来からあり、平安時代には石けんや消毒薬として実用化されていたという記録が残っています。悲しいことに、1800年代に日本が開国し、海外から石けんを輸入し始めると、この木の実の使用は減少しました。第二次世界大戦で敗戦国となり、生活が困窮した短い期間の間だけまた使用されました。でも 1960年代から、輸入合成洗剤は、どんどんポピュラーになり、昔のように木の実を使用することはなくなりました。
しかし、人工的な強い洗浄力による弊害により、ソープナッツのよさが見直されてきています。洗浄力は、合成洗剤には劣りますが、普通の汚れなら問題なく落ちます。強い汚れは部分洗いをして下さいネ。
天然のサポンニンの力
卵黄や大豆に含まれるレシチン、植物に含まれるサポニンは、天然界面活性剤と呼ばれています。
水になじみやすい部分(親水性)と、油になじみやすい部分(親油性・疎水性)を持つ物質の総称が界面活性剤。
サポニンは、糖部は水酸基が多く親水性の性質を持ち、非糖部は水に親和性のある官能基がほとんどなく、疎水性の性質を持ちます。
同じ分子内に親水性と疎水性という両極端な性質をもった部分構造が共存していることから、この構造的特徴が緩和な界面活性様作用をもたらしています。
サポニンの効果としては、
- ・殺菌効果:古くからダニやシラミ退治に使われていました。
- ・油を分解して、水にとけやすくします。:サポニンは一般的な洗剤の効果と同じです。
- ・土壌改良効果:サポニンは水と空気と養分の土壌への浸透性を高め、
土壌の養分保持力を高めます。 - ・微生物活性化:サポニンはphが変動しても適正な表面張力を保ちます。
微生物表面への酸素供給を増大させ、好気性菌を活性化します。 - ・水の浄化と臭気除去:悪臭成分が水に解けるのを助ける作用を持ち、水に溶けた
悪臭成分を微生物が資化(食べる)します。微生物を活性化し、悪臭成分の資化を
高めます。
その他にも、界面活性剤の働きを持ちながら、抗菌作用・殺菌作用・去痰作用・
抗炎症作用などもあります。
( 龍角散の痰を切る有効成分のひとつとしても使われていたそうです。 )
食器洗い・お掃除にも
お鍋に1リットルの水と30gのソープナッツを入れて煮出し、ソープナッツ液を作ることもできます。洗濯に、食器洗いに、掃除にと、使える幅が増えますよ。煮出した残りはよく乾燥させて、ミルで粉末にし、食器洗い、掃除に使えるので、無駄なく使えます。
(1)ソープナッツ30gを水1リットルに一晩漬けておきます。
(2)鍋に入れ、10分程煮ます。
(3)冷めたらソープナッツを取り出し、容器に入れます。(お好みでエッセンシャルオイルを加えてもGOOD)
(1)ソープナッツ適量、ミルで挽き粉末にします。
(2)ミルから取り出し容器に入れます。コショウやゴマを振り掛けるような蓋付きの穴の空いた容器に入れると使いやすいです。
※挽く前に、種が入っていないか確認してください。(ミルの破損の恐れがあります) ※食器やお鍋、掃除に、クレンザー的に使うのがオススメです。