ガスール固形 150g

モロッコのクレイ(粘土)ガスール
毛穴すっきりなのに肌しっとり
モロッコで古くから石鹸のように使われてきたクレイ(粘土)「ガスール」。クレイの吸着力が肌、毛穴の汚れを取り除きます。マグネシウム・カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれており、顔や髪、身体をしっとりとなめらかに洗い上げ、整えます。洗顔、パック、洗髪、全身の洗浄に。手づくり化粧品の基材としても楽しめます。汚れや古い角質による肌のくすみが気になる方に。
自社生産で高品質
ナイアードがガスールを紹介し始めた当初はモロッコの伝統製法を用い、既に加工された状態のものを販売していましたが、時に粒子が粗くなる等、品質が安定しませんでした。「もっとなめらかなガスールを作れるはず」と、2004年、ナイアードは、モロッコ・マラケシュに工房を設立、ガスールの自社生産を始めました。
ナイアードのガスールは、原石を地下水で溶かし、ろ過して、太陽と風で乾かしたシンプルなもの。シンプルだからこそ、全ての工程に心を配り、丁寧に行うことが製品の品質や使い心地の良さに繋がっています。






注意事項

「洗い浄める」という名の粘土
ガスールは、モロッコのアトラス山脈山麓のごく限られた場所で採掘される粘土です。モロッコの女性達は、ばら水や様々なハーブを混ぜ込んだパックや、ヘナとガスールを混ぜたヘアパック等、さまざまにガスールをハマム(モロッコ式サウナ)で楽しんできました。ガスールで肌や髪を美しく保つその伝統は今も続いています。
ガスールは、その爽やかで豊かな使い心地から、アラビア語の「ラサラ Rassala」“洗い浄める”という意味の言葉が名前になりました。このような名前を与えられたことからも、石鹸が生まれる以前からガスールがいかに多くの人々に愛されてきたかが伝わってきます。
大地が生み出した優しい洗い心地
顔も髪も身体も、1つの素材でしっとり洗い上げます。ガスールには肌を穏やかに整えるというマグネシウム等のミネラルが多く含まれます。保湿力が高く、中性に近いため、肌にマイルドな触感をもたらします。水に溶かすことで、粘土の粒子が磁石のように優しく汚れを吸い寄せるため、洗浄力は強くそれだけで肌や髪の汚れをしっかり落とし、ミネラルがしっとりなめらかに洗い上がりの肌を整えます。
粘土100% 自然素材をそのまま
粘土そのものの力で汚れを落とし、保湿するので、保湿成分、石鹸分等を加える必要はありません。また、乾燥した状態で保管するので、保存料等の添加物も必要ありません。しかし、一度水に溶かしてしまうと、雑菌等が混入する恐れがありますので、使う分だけをその都度溶かし、ペーストを作ってください。

ガスールの使い方
洗顔、クレンジング、パック、洗髪などなど、用途に応じた使用量、使い方のご案内です。
洗顔、クレンジング、シェービングクリーム
固形タイプ使用量:ガスール5g(親指の大きさくらいの欠片4個程)、水10ml(大さじ2/3杯程)
顔を軽く濡らし、溶かしたガスールを塗り、乾く前に洗い流します。ガスールは粘土の成分が汚れを吸着し、取り除くため、こすらずに優しく馴染ませるようにします。
パック
固形タイプ使用量:ガスール10g(欠片8個程)、水15ml(大さじ1杯程)
肌が隠れるように厚くガースルを塗り、5分ほどで洗い流します。(目の周り等、皮膚の薄いところは避けて下さい)
洗髪
固形タイプ(ショート)使用量:ガスール12g(欠片8〜12個程)、水30ml(大さじ2杯程)
固形タイプ(ロング)使用量:ガスール24g(欠片16〜20個程)、水60ml(大さじ4杯程)
髪を濡らし、溶いたガスールを髪、地肌になじませ、優しくマッサージします。わずかにガスールのぬめりが残るように髪をすすぎます。
※ガスールを洗髪で使用すると、まれに髪にごわつき・べたつきを感じる方がいます。髪全体に使用する前に、少量のガスールペーストを髪一束ほどでお試しください。
鼻パック
固形タイプ使用量:ガスール2g(欠片2個程)、水3ml(小さじ1杯程)
ヘアパック
固形タイプ(ショート)使用量:ガスール12g(欠片8〜10個程)、水22.5ml(大さじ1+1/2杯程)
固形タイプ(ロング)使用量:ガスール24g(欠片16〜20個程)、水45ml(大さじ3杯程)
入浴
固形タイプ使用量:ガスール20g(欠片12〜17個程)

ガスールの作り方
ナイアードがガスールを紹介し始めた当初はモロッコの伝統製法を用い、既に加工された状態のものを販売していましたが、時に粒子が粗くなる等、品質が安定しませんでした。「もっとなめらかなガスールを作れるはず」と、2004年、ナイアード・モロッコはマラケシュに工房を設立、ガスールの自主生産を始めました。スタッフ達の丁寧で忍耐強い作業、様々な工夫によって、従来より溶けやすく、なめらかな肌ざわりのガスールをお届けできるようになりました。
原石を乾燥
ガスールの原石は、とても粒子の密度が高く、そのままでは水に溶けません。しかし、強い太陽の下で乾燥させると、自然に小さくひび割れて砕けていきます。その状態で、初めてガスールは水に溶けるようになります。原石を時間をかけてよく乾かすことで、ガスールはなめらかな使い心地になります。
小さくなった原石の欠片の中からスタッフ達は手作業で、二酸化ケイ素等、ガスールの鉱脈から出てくる鉱物の結晶を取り除きます。取り除く手間はあっても、ケイ素等は決して厄介な存在ではありません。これらは薔薇に似た美しい形をし、キラキラと光るためガスールの鉱脈を見つける目印になり、ガスールがミネラルをたっぷり含んだ粘土であることを証明しています。
水に溶かす
地下およそ40mから汲み上げた地下水でガスールの原石を1日かけて溶かします。乾燥し小さく砕けた原石はひび割れからたっぷりと水を吸い込み、徐々に大きく膨らんでいきながらペースト状になっていきます。休憩時間には、静まり返った工房で、膨らんでいくガスールがひび割れにたまった空気を追い出していく音がひっそり響きます。
フィルタリング
溶かしたガスールを目の細かなフィルターでこし、緻密に固まって溶けきれなかったガスールや、原石の中に残っていたケイ素等の結晶を取り除きます。フィルターに残ったものはほとんど溶けきれなかったガスールの小さな塊です。異物がほとんど見られないことは、ガスールの原石の純度が高いことを示しています。なめらかでつややかで美味しそうにも見えるガスールの溶液を、スタッフ達は「チョコレート」と冗談を言い合います。溶けきれなかったガスールは、もう一度乾燥させ無駄なく使います。
天日干し
フィルターでこした後は、とろりとなめらかなガスール溶液を屋上の専用テラスに流します。最初は溶けたチョコレートのようですが、少しずつ乾いて自然に小さな欠片になっていきます。一度原石を溶かし、たっぷり水を含ませることで、ほどよく欠片の中に気泡ができ、なめらかに溶けるガスールを作ることができるのです。
ガスール作りの最盛期は7月から9月。毎日気温が40℃になる真夏の頃。暑く乾燥するマラケシュにも時節夕立があります。雨が降ってしまったら、乾きかけのガスールや原石に雨の跡が付いてしまい台無しになってしまいます。夕立がある時はそれを知らせる強風が吹きます。作業帽を吹き飛ばし、立っているのもやっとという嵐の中、ガスールをスタッフ総出で倉庫へ一旦格納し、夕立が去った後、テラスを掃除し再びガスールを干します。
選別
目の粗い大きなふるいで、大きな欠片のガスールと小さな欠片のガスールに分けます。小さな欠片のガスールは粉砕して「ガスール粉末」にします。
大きな欠片は「ガスール固形」になります。ガスールは、製造をモロッコスタッフが担当しています。選別された欠片のガスールは、モロッコのスタッフにより目視で異物の混入がないか丁寧に検品され、包装されます。