茶巾生地のコーヒーフィルター
何度も洗って使える、
茶巾生地のコーヒーフィルター。
茶道で用いられる「茶巾」で作られています。
茶道で用いられる、お茶碗を拭くための布「茶巾」。茶巾には古くから手織りの麻が使われています。茶巾と同じ織り方で織られた布を二枚重ねたコーヒーフィルターです。生地がサラッとしているので、コーヒー豆が付着しずらく、お手入れも簡単。洗っても素早く乾くので、衛生的に使っていただけます。
ペーパーフィルターは使い捨てで嫌だけれど、ネルは敷居が高い・・・。と思っているかも、これなら気軽に使っていただけます。大切に繰り返し使う日本の心が生きているコーヒーフィルターです。
中川政七商店のこと
なんと創業は1716年という古さ。8代将軍徳川吉宗による享保の改革のあった年。そんなむかしから営み続け、創業以来、手紡ぎ手織りの麻織物を扱い続けています。
現在も江戸時代の奈良晒と同じ製法で生地を作っています。1疋(約24m)の生地を織るには10日、その必要な糸を紡ぐのに24日かかります。それ 以外にもたくさんの作業があり、1疋の生地を作るのには多くの人の手と時間を要します。品質の安定・効率を考えれば、機械を使うことも選択ですが、昔から の製法で作られた生地にしかない良さがあると考え、それが、温かみであり、誇りであり、味であり、自信ですと、中川政七商店さんは考えています。
そんな変わらない麻を作り続けてもいますが、近年は伝統工芸をベースに麻以外にも幅を広げています。明治以降は西洋からいろいろなものが流入し、そ んな機能的で便利なものに、日本の国土風土の中で培われてきたさまざまなものが失われていってしまい、日本の伝統工芸も衰退してしまいました。ものがあふ れ、「質」よりも「量」のこのご時世ですが、日本のものづくりが見直されています。